【10月27日 AFP】中国南西部の雲南(Yunnan)省で、幼稚園教諭(24)が「しつけ」のために園児ら20人以上を注射針で刺したとして拘束された。国営各紙が27日伝えた。

 国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、建水(Jianshui)県にある無許可の幼稚園で子どもたちが虐待を受けたとして、園児の親たちが週末、警察に届け出をし、幼稚園教諭のSun Qiqi容疑者が拘束されたという。

 園児の親の1人、Zhou Limeiさんは、4歳の娘が前週、左手や尻などを数回にわたって注射針で刺されたと述べている。

 教諭が刺したとされる注射針に危険物質が含まれていたかどうかは明らかになっていない。子どもたちは超音波検査とエイズウイルス(HIV)検査を受けたが、いずれも陰性だったという。

 Zhouさんは、「血液検査でHIV陰性という結果が出たが、政府から補償金が支払われることを期待する」と語った。

 また、国営英字紙の環球時報(Global Times)によると、Sun容疑者が、「おとなしくさせるために」子どもたちを注射針で刺したと自供している。Sun容疑者は、3、4歳児37人を担当することに参ってしまったと話したという。

 ある3歳の男の子は、合計で8か所の刺し傷があり、昼寝するのを拒否したために罰を与えられたとみられている。

 同幼稚園のBai Yali園長は、環球時報に対し、事件について全く知らなかったと答えたが、Sun容疑者の仕事ぶりは「良かった」と述べた。(c)AFP