【10月26日 AFP】覚せい剤取締法違反の罪に問われている元女優の酒井法子(Noriko Sakai)被告(38)の初公判が26日、東京地裁で開かれ、検察側は被告に懲役1年6月を求刑した。

 メディアに大きく取り上げられた酒井被告の初公判とあり、20席分の一般傍聴券を求めて6600人以上が並んだ。傍聴希望者数では、1996年に行われたオウム真理教(Aum Supreme Truth)の松本智津夫(Chizuo Matsumoto、麻原彰晃、Shoko Asahara)死刑囚の公判に次ぐ記録となった。

 法廷に現れた酒井被告は上下黒のスーツ姿。白いハンカチを握りしめながら、夫の高相祐一(Yuichi Takaso)被告(41)に勧められて、4年前から覚せい剤を使用し始め、2008年夏ごろからは継続して使用するようになったことを認めた。

 時事通信(Jiji Press)によると、被告人質問では当時「肉体的、精神的に疲れていて、(使用すると)疲れが取れた」「悪いのはわたしです」などと述べた。また審理終了前には「今後は決して覚醒剤を使用することなく、信頼を取り戻すべく一生懸命頑張る」と反省の意を表した。

 各報道によると、職業を聞かれた酒井被告は「無職」と答えた。また夫とは離婚したいと語り、「更正して介護や福祉の勉強をしていきたい」とも話した。

 判決は11月9日に言い渡される。(c)AFP