【10月19日 AFP】中国北部内モンゴル自治区の区都、フフホト(呼和浩特、Hohhot)市の刑務所で18日、死刑囚2人を含む4人が、看守1人を拉致・殺害して脱獄し、中国当局は大規模な追跡を開始した。

 19日の国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、脱獄囚4人は全員20代。うち2人は2年の執行猶予がついた死刑判決を受けていた。この刑は通常、終身刑に減刑されることが多いという。中国国家安全省のウェブサイトの情報によると、死刑囚の1人は窃盗で、もう1人は故意傷害罪で有罪となっていた。残る2人は強盗で終身刑を受け、服役していた。

 警察では、フフホト市内150か所以上に検問所を設け、市に出入りする全車両を検問している。

 国営北京新聞(Beijing News)によると、看守を殺害したとき、4人は刑務所の中で懲役作業中だった。また、現場に駆けつけた警官1人は縛られた。1人がこの警官の制服に着替えて外に出て、3人が後に続き、その後タクシーを乗っ取って逃走したという。

 4人のうち3人は漢族で、もう1人は少数派のモンゴル族の出身だと報道されている。(c)AFP