【10月15日 AFP】ウガンダのメディア規制当局であるウガンダ・メディア委員会(Uganda Media Council)は、リビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐と、ウガンダの部族王国の皇太后が不倫関係にあると報じた大衆紙に対し、5万ドル(約450万円)の損害賠償と謝罪文の掲載を命じた。

 ウガンダの大衆紙レッドペッパー(Red Pepper)は2月、ウガンダ南西部に位置するトロ(Tooro)王国のベスト・ケミギサ(Best Kemigisha)皇太后とカダフィ大佐が不倫関係にあるとする記事を連載した。

 これに対して駐ウガンダ・リビア大使のAbdullah Bujedian氏が、ウガンダの民事裁判所とメディア委員会に不服を申し立てた。

 メディア委員会はレッドペッパーの一連の記事を「まったくばかげている」とし、同紙がほとんど記事の正当性を証明しようとしなかった上、リビアの指導者の名誉を傷つけ、両国関係を脅かしたとして、損害賠償金5万ドルの支払いと、11月30日までに謝罪文を掲載することを命じた。

 カダフィ大佐はウガンダの文化機関に財政支援をしており、トロ王国の要人もリビアの首都トリポリ(Tripoli)で行われた式典に出席することがある。(c)AFP