【10月4日 AFP】飛行中のインド国営航空エア・インディア(Air India)の旅客機内で3日、複数のパイロットや客室乗務員らが乱闘を繰り広げる騒ぎがあったことが発覚した。同社は4日、この事件について調査中だと発表した。

 現地紙タイムズ・オブ・インディア(Times of India)によると問題が発生したのは、アラブ首長国連邦(UAE)北部シャルジャ(Sharjah)から印デリー(Delhi)へ向かっていたエア・インディアのエアバス(Airbus)A320型機内。

 女性の客室乗務員が、パイロットたちにセクハラをされたと訴えたのをきっかけに、客室乗務員同士がののしったり殴り合いを始め、乗客約100人が仰天している客室にまで、乱闘は広がった。

 タイムズ・オブ・インディアはこの一件を「パイロットと乗員、上空1万メートルで大乱闘」との見出しで報じた。  この間、操縦室は一時もぬけの殻となったうえ、パイロットの1人が旅客機をパキスタンに向かわせると脅す一幕まであった。乱闘で24歳の女性の乗務員と、副操縦士の2人が打撲傷を負った。

 警察は、女性乗務員がセクハラ被害を訴えているパイロットたちには「女性の貞淑を侵害した」疑いがあるとして、事件として扱うことにした。現在、複数いる目撃者からの証言を集めているという。

 エア・インディアはこの件でパイロット2人、乗務員2人を謹慎処分とした。(c)AFP/M. Jegathesan