【9月20日 AFP】職場で上司を「イホ・デ・プタ(hijo de puta=son of a bitch)」と呼んだ従業員が解雇された件を審理していたスペイン・カタルーニャ(Catalan)自治州の労働審判所は、「この言葉は日常的によく使われる言葉」で解雇理由にできないとして会社側に、この社員を職場復帰させ6500ユーロ(約87万円)の賠償金を支払うよう命じた。16日の現地紙エル・ムンド(El Mundo)紙が報じた。

 審判所は、一件が起きたときの職場の険悪な雰囲気や、伝統的には「最悪のののしり言葉」と思われてきたような言葉も、時代とともに「日常会話でよく使われる一般的な言葉」になっている点を、会社側が考慮に入れていないと指摘した。

 審判所は会社の名前もこの従業員の氏名も伏せているが、スペインのインターネット上ではこの決定に対する議論が沸騰している。意見の大半は、審判所の決定に反対する内容だという。(c)AFP