【9月12日 AFP】前年12月にイラクを訪問したジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領(当時)に向けて靴を投げつけ、禁固1年を言い渡されて服役中のイラク人テレビ記者ムンタゼル・ザイディ(Muntazer al-Zaidi)受刑者(30)が、14日に出所する見通しだ。ザイディ受刑者の弁護士が12日、語った。

 弁護士のDia al-Saadi氏は、「釈放を妨害するものは一切無い。14日に釈放されることを大いに期待している」と述べた。

 ザイディ受刑者は、もともと小さなテレビ局で勤務する無名記者だったが、08年12月14日にイラクを訪問したブッシュ大統領に靴を投げたことで、一躍アラブ世界で称賛される存在となった。優良な仕事先や結婚相手、政界進出などのオファーが絶えないという。

 ザイディ受刑者は当初禁固3年の判決を受けたが、控訴裁判所が禁固1年に減刑する決定を下していた。服役態度が良いため、刑期より早く釈放されるという。(c)AFP