機内アナウンスが誤放送、「緊急着陸」に仏人だけ大パニック
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【9月12日 AFP】乗客70人を乗せた8月4日のアイルランド・ダブリン(Dublin)発、パリ(Paris)行きのアイルランド航空(Aer Lingus)機の機内で、緊急着陸を告げるアナウンスが誤って放送されたために機内が一時パニック状態となっていたことを、アイルランド航空が11日、明らかにした。
ダブリンを離陸して約20分ほどたったころ、海上で放送された英語の機内アナウンスは、乱気流に突入する見込みなので座席に戻るよう乗客に求める内容だった。しかし、直後に放送されたフランス語テープは、不時着の準備をするよう伝えたという。
乗客の1人によると、隣の座席でうとうとしていたフランス人男性が突然目を覚まし、ひどく驚いた表情をしたという。
乗客の1人は、アイリッシュ・イグザミナー(Irish Examiner)紙に対し、「その男性は、フランス語放送の内容を英語に翻訳して説明してくれた。緊急着陸の準備をして、避難口の場所を確認し、機長の指示を待つようにアナウンスされたのだという」と語った。
「後ろの座席の女性は泣きだしていた。フランス人はみんなパニックになった」
客室乗務員らが誤放送に気づいたのは、放送から数分後だった。「フランス語の録音を間違えて再生した」と乗務員が謝罪したという。アイルランド航空の広報担当者によると、今回の誤放送はシステムの誤作動が原因だった。(c)AFP