【9月8日 AFP】中国江西(Jiangxi)省景徳鎮(Jingdezhen)市で、万引きをしたと疑われた女性の買い物客が、米小売大手ウォルマート(Wal-Mart)の従業員5人に殴られ死亡する事件があった。現地警察が8日発表した。

 景徳鎮市警は、買い物客撲殺にからんだ5人のうち2人を逮捕、残る3人から事情聴取を行っているとウェブサイトで明らかにした。同報告によると、女性は8月30日にウォルマート店舗に近い自宅前で殴られ、その際の傷害がもとで9月2日、市内の病院で亡くなった。

 警察によると、女性は自宅前の路上でウォルマートの従業員5人に制止され、レシートを見せろと要求されたが、5人が本当に従業員かどうか分からなかったため、応じるのを拒否した。口論の後、5人は女性を殴り始めたという。

 国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、亡くなったのは37歳の女性。夫は「妻が言う通りにしなかったら、彼らは妻を殴り始めた。駆けつけて止めに入ったが、やめなかった」と証言した。女性が携帯電話で助けを求めようとすると、暴力はいっそう増したという。

 同紙によると、女性が実際に万引きしたのかどうかはわかっていない。

 ウォルマートは「当局の関連捜査に全面協力し、適切な時期にさらに詳細を発表する。遺族に心からのお悔やみを申し上げる」と声明を発表した。(c)AFP