【9月8日 AFP】スーダン・ハルツーム(Khartoum)の裁判所は7日、ズボンをはいていたのは「みだら」だとして逮捕・起訴されていた女性記者、ルブナ・フセイン(Lubna Ahmed al-Hussein)被告に対し、当初予想されていたむち打ちの刑ではなく、500スーダン・ポンド(約1万9000円)の罰金刑を命じた。ところが、フセイン被告は同日、この罰金の支払いを拒否し、刑務所に収監されることになった。

 いかなる有罪判決が出ても控訴すると明言していたフセイン被告は、AFPの電話インタビューに対し、「絶対に(罰金は)支払わない。刑務所に行くほうがましだ」と語った。一方、同被告の弁護士らは、罰金を支払うよう説得するとしている。

 裁判は報道陣には非公開だったが、傍聴した人によると、裁判所は罰金の支払いがなされなかった場合は、1か月間収監することを決定したという。

 フセイン被告は7月3日、ズボン姿で飲食店にいたところ、踏み込んできた警察に同行を求められた。他にズボンをはいた女性12人が警察に連行され、うちキリスト教徒を含む10人は警察署に出頭し、むち打ち10回の刑を受けた。スーダンの法律上、フセイン被告に対しては最高40回のむち打ち刑の判決が下される可能性が指摘されていた。

 フセイン被告はその後、裁判を続ける意向を表明するとともに、この法律の改正を求める広報活動を始めていた。(c)AFP/Guillaume Lavallee