【9月3日 AFP】ギリシャの首都アテネ(Athens)の証券取引所付近で2日早朝、強力な自動車爆弾が爆発し、女性1人が負傷した。

 爆発により自動車8台が破壊され、証券取引所の窓ガラスが割れ飛散した。取引所は通常通り業務を行っている。

 また、北部テッサロニキ(Salonika)の政府施設付近でも料理用鍋に仕掛けられた爆弾が爆発したが、負傷者はなかった。

 2件の爆破事件の前には電話による犯行予告があった。ギリシャではここ数か月で金融機関や政府施設を狙った爆破事件が続いている。

 同国メディアは極左組織「革命闘争(Revolutionary Struggle)」が関与している疑いを報じたが、警察当局は国営テレビNETに対し、「強力な爆発物で明らかに手製の時限爆弾」と述べるにとどまり、犯人については言及しなかった。

 アテネでは前年12月、警官が15歳の少年を射殺したことを発端に暴動が発生。以来「革命闘争」は警察を狙った攻撃を繰り返している。(c)AFP/John Hadoulis