【8月15日 AFP】イギリス海峡( English Channel)で約2週間前に消息を絶ち、行方が分からなくなっているロシア人船員の乗る貨物船「アークティック・シー(Arctic Sea)」について、フィンランド警察は14日、身代金の要求があったことを発表した。一方、ロシアの軍艦は貨物船が目撃された海域へと向かっている。

 警察によると、身代金の要求は、アークティック・シーを所有するフィンランド企業にあった。貨物船が消息を絶って以降、ロシア軍は捜索を続けている。

 フィンランド警察は、AFPに対し「身代金の要求があったのは事実。要求は貨物船を所有するフィンランドのSolchart Managementに対してあった」と述べた。

 フランス当局とカボベルデ当局は、アフリカ西岸の群島内で貨物船を確認したと述べた。一方、ロシアはまだ確認していないとしている。

 フランス軍は15日、貨物船がまだ同じ海域にいる可能性は高く、ロシア軍の軍艦が同海域に向かっていると述べた。(c)AFP/Orlando Rodrigues


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