【6月27日 AFP】急死した歌手マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんの3人の子ども親権をめぐり、実の母親が訴えを起こす可能性が浮上している。

 ジャクソンさんは1999年10月に離婚した看護師のデビー・ロウ(Debbie Rowe)さんとの間にプリンス・マイケル(Prince Michael、12)とパリス・キャサリン(Paris Katherine、11)の2人の子どもをもうけた。2002年には代理母出産で3人目の子ども、プリンス・マイケル2世(Prince Michael II、7)が生まれた。

 芸能情報サイト「TMZ.com」が、この問題に詳しいある弁護士の話として伝えたところでは、ロウさんが法律上正式に親権を終了させたことは一度もないという。これが事実ならロウさんが子どもの養育権と巨額の遺産配分を得る可能性も出てくる。

 現在3人の子どもたちは、ジャクソンさんの母親キャサリン(Katherine)さんとともに、米ロサンゼルス(Los Angeles)のジャクソン家で過ごしており、ジャクソン家の弁護士ブライアン・オックスマン(Brian Oxman)氏は今後はキャサリンさんが3人の子どもたちの面倒をみることになるだろうと語ったと伝えられている。

■離婚した元妻が親権求める可能性も

 一方、家族法の専門家である南カリフォルニア大学(University of Southern California)のスコット・アルトマン(Scott Altman)教授によると、ロウさんはジャクソンさんとの間でいったんは親権をあきらめることで合意して文書に署名したものの、その後裁判所に訴え、合意文書の無効を認める決定を得た。

 このときは両者はこの問題を解決し、ロウさんは最終的な親権の取得には動かなかった。しかし今後ロウさんが親権を求めていくことは可能だという。

 ロウさんが親権を求めて訴え、ジャクソン家がこれを拒否した場合、この件は法廷で争われることになる。判決は子どもたちと母親のロウさんの関係がどれほど親密であるかによるとみられているが、ロウさんと子どもたちの親子関係について詳しい情報はほとんど明らかにされていない。

「結局、この問題の結論は子どもたちの意向によって決まることになるだろう」とアルトマン氏は述べている。(c)AFP/Rob Woollard