【6月15日 AFP】6月7~9日に実施された中国の全国大学統一入試で、ハイテク機器などを使ったカンニング絡みで、14日までに40人が警察に逮捕された。同日の国営新華社(Xinhua)通信が報じた。

 山西(Shanxi)省では、解答を会場外から送信するための受信機を販売した6人を逮捕したが、そのうち4人は学生、1人は中学校教師だった。また吉林(Jilin)省では、カンニングをしようとした計34人が拘束されている。逮捕された罪状については明らかにされておらず、また起訴されるかどうかも不明だ。

 競争の激しい全国大学統一入試は今年、約1000万人の生徒が受験した。この試験の結果次第でエリートの仲間入りをするか、一般的な労働者になるかがほぼ決まるため、各家庭はこの試験を重要視している。
 
 中国政府当局は今年、公務員試験の受験者1000人が、イヤホンと受信機による送信機セットを使用したカンニングで摘発された事態を受け、対策強化を宣言していた。(c)AFP