【6月12日 AFP】10日に米ワシントンD.C.(Washington D.C.)のホロコースト記念博物館(Holocaust Memorial Museum)で警備員1人が射殺された事件で、検察当局は11日、事件を起こしたホロコースト否定論者で白人至上主義運動家、ジェームズ・フォンブラン(James von Brunn)容疑者(88)は、死刑に処される可能性があるとの見解を示した。

 フォンブラン容疑者は、ライフル銃を持って見学者で混み合った博物館に乱入し、アフリカ系の警備員(39)に発砲した。警備員は病院に運ばれたが死亡、容疑者も他の警備員に撃たれ、重体となっている。

 事件を捜査している警察は11日、容疑者は現時点で殺人、銃器不法所持などの容疑に問われていると話した。検察当局によると、有罪になった場合は終身刑もしくは死刑が言い渡される可能性があるという。

 警察は、米連邦検事事務所および司法省の協力を得て、公民権侵害、憎悪犯罪の容疑の適用も可能かを探っているという。(c)AFP/Karin Zeitvogel