【6月9日 AFP】(一部訂正)取材中に北朝鮮に拘束され、8日に同国で12年の労働教化刑を受けた米国人記者2人について、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は判決後、事件は人道問題だと述べて北朝鮮政府に対し、恩赦と2人の米国送還を求めた。

 またクリントン長官は、米政府はあらゆる可能なチャンネルを通じ、2人の解放に向けて努力していると語った。米政府は問題解決のために上級ランクの政治家の派遣を検討しているとみられる。

 労働教化刑の判決を受けたのはユナ・リー(Euna Lee)記者とローラ・リン(Laura Ling)記者で、3月17日に中朝国境で脱北者の取材をしていた際、北朝鮮の国境警備兵に拘束された。2人とも30代の女性記者で、アル・ゴア(Al Gore)元米副大統領が共同創始者の米カレントTV(Current TV)のために取材を行っていた。

 2記者の家族も判決後初めて合同で談話を発表し、誤って越境してしまったのかもしれないと記者らの代わりに謝罪し、北朝鮮政府に「慈悲ある措置」を求めた。(c)AFP/Lachlan Carmichael