【6月8日 AFP】(一部訂正)北朝鮮の裁判所は8日、同国で3月から拘束されていた米国人女性記者2人に12年の労働教化刑を言い渡した。朝鮮中央通信(Central News Agency KCNA)が報じた。

 米カレントTV(Current TV)のローラ・リン(Laura Ling)記者とユナ・リー(Euna Lee)記者は、今年3月17日、北朝鮮と中国の国境付近で脱北者について取材中に身柄を拘束されていた。

 5日間の審理の後、裁判所は「不法に越境侵入し、北朝鮮に対する重大な犯罪を行った」として12年の「労働による矯正」を言い渡したという。2人が犯したとされる具体的な犯罪の内容は明らかにされていない。

 厳しい判決が出たことで、北朝鮮による前月の核実験を受けて緊張した米朝関係が一層緊張するのは確実だ。一方で、北朝鮮は米国を直接交渉のテーブルにつかせるため2人を「人質」にするつもりだとの見方もある。(c)AFP