【5月18日 AFP】デンマークであるテレビ番組の司会者が生放送中に、シャンプーを使って熱帯魚のグッピー12匹を殺したことで罪を問われ、今週裁判にかけられる。

 訴えられているのは、デンマークの放送局DV1の司会者、リスベト・クロスター(Lisbeth Kloester)被告。2004年に消費者問題を扱った番組の中で、フケ防止用シャンプーに含まれている有害物質の程度を実演で確かめるため、「非常に薄めた」シャンプーを魚の入った水槽に入れた。被告本人がAFPに語ったところでは「4日後には、1匹を残して全部死んでいた」。

 クロスター被告は、この番組を見た獣医師にデンマークの法律にある「動物に不要な苦痛を与えた」罪にあたるとして告発されたが、無罪を訴えている。

 クロスター被告の弁護士は、19日の法廷で無罪になると予測している、とAFPに語った。その理由として「容疑はこの実験が魚に恐怖と苦痛を与えたというものだが、12日の公判で証言した鑑定人らはその罪にはあたらないと証言した。大規模漁業では魚たちは窒息死させられているし、ロブスターも生きたまま熱湯に放り込まれている。それでも、わたしたちは漁師やレストラン・オーナーを告発はしていない」と述べた。

 有罪の場合、クロスター被告には罰金が科せられる。(c)AFP