【5月13日 AFP】イタリア当局は12日、フランス・パリ(Paris)のシャルル・ドゴール空港(Charles de Gaulle Airport)への攻撃を計画していたとされる国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の下部組織のメンバーとみられるフランス人2人を、テロ攻撃を計画・組織した罪などで起訴した。

 イタリア南部バーリ(Bari)の警察当局によると、起訴されたのはシリア系フランス人のイスラム教イマーム(指導者)のBassam Ayachi被告(62)と、フランス人Raphael Gendron被告(33)。2人はベルギー・ブリュッセル(Brussels)に住んでいたことがあり、Ayachi被告は同地のイスラムセンターの指導者だったという。

 半年前からバーリの刑務所に拘束されていた2人は、シャルル・ドゴール空港のほか、英国でもテロを計画していたとされている。

 フランス、英国、イタリアは北大西洋条約機構(NATO)の一員としてアフガニスタンに兵力を送っている。フランスとベルギーの警察はアフガニスタンに送るイスラム聖戦士を勧誘していたとして2人を追跡していた。

 一方、フランスのミシェル・アリヨマリ(Michele Alliot-Marie)内相は国民議会(下院)で、2人が空港爆破を計画していた証拠はなく、2人はアルカイダの下部組織メンバーであること、イスラム教過激派の宣伝活動を行なったこと、イスラム武装勢力の戦闘員を勧誘したことによる罪で起訴されたと述べた。(c)AFP