【5月12日 AFP】フィリピン・マニラ(Manila)警察は12日、約100人分の人骨を袋につめてバンで運んでいた日本人男性を前月25日に拘束していたことを明らかにした。警察によると、この日本人男性は、この人骨が、第2次世界大戦(World War II)で戦死した日本兵のものであると主張しているという。

 マニラ警察によると、マニラ市内の検問で、日本人男性の運転するバンを検査したところ、白い布に包まれたうえで袋につめられた頭蓋骨などの大量の人骨が出てきた。

 警察によると、今週になって日本大使館に男性が引き渡されたため、事件が報道されたという。

 警察は、文化遺産保存や公衆衛生上の法律違反をしたとして、この男性を起訴するよう検察に求めている。有罪の場合、最高2年の禁固刑と罰金の支払いを命じられる可能性がある。

 マニラ警察によると、この男性は、人骨が戦死した日本兵のものであると主張しているが、人骨の輸送を許可されていることを証明できなかったという。フィリピン国立博物館は、AFPに対し、この男性に人骨を移送する許可を与えていないと述べた。(c)AFP