【5月10日 AFP】新型インフルエンザをものともせず、刃渡り40センチのマチェーテ(山刀)を持った19世紀の「歌うカウボーイ」さながらの衣装を身につけたメキシコ人の男が、金品を奪った上に被害者に無理やり自分の歌を聴かせていた――メキシコの警察がこんな風変わりな強盗を逮捕したことを明らかにした。

 逮捕されたのは、メキシコ人のビセンテ・フェルナンデス(Vicente Fernandez)容疑者。有名なメキシコのカントリーミュージック歌手と同名だ。

 同容疑者は「歌うカウボーイ」の格好をして人を脅して所持品を奪い取った容疑が持たれているが、その犯罪行為にはさらに「おまけ」があった。自分の歌声を聴くよう被害者に強要したのだ。被害者のうち少なくとも1人は、のどもとに山刀をつきつけられて、歌を聴くよう脅されたという。(c)AFP