【5月7日 AFP】アフリカのケニアで、サッカー欧州チャンピオンズリーグ2008-09(UEFA Champions League 2008-09)準決勝で英アーセナル(Arsenal)が敗退したことにショックを受けた熱狂的なアーセナル・ファンが自殺する事件があった。

 6日の警察発表によると、自殺したのは首都ナイロビに住むスレイマン・アルフォンソ・オモンディ(Suleiman Alphonso Omondi)さん(29)。チャンピオンズリーグ(CL)の試合後の5日深夜、アーセナルのシャツを着たまま首を吊ったとみられる。

 オモンディさんの自宅前でAFPが取材した友人の1人は「『バンバ70(Bamba 70)』というパブで試合を見ていた。アーセナルが負けるとスレイマンは怒って、泣きながら店を出て行った。まさか首を吊るつもりだなんて思わなかったよ。今朝知らせを聞いてここに来て、バルコニーにあった遺体を見た」と語った。

 国別代表やアフリカ大陸内のクラブよりも、英国のクラブや欧州の大会の熱狂的ファンが多いケニアでは、サッカーの試合結果に絡んだ悲劇が起こることが少なくない。

 5日のアーセナル対マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)第2戦はアーセナルのホームで行われたが、マンチェスター・ユナイテッドが3-1で勝利し、2試合合計スコア4-1でアーセナルのCL敗退が決定した。英プレミアリーグでもアーセナルは、今季は序盤にタイトル争いから脱落しており、「ガナーズ(Gunners)」ファンにとっては嘆かわしいシーズンとなった。(c)AFP