【4月23日 AFP】タイのアヌポン・パオチンダ(Anupong Paojinda)陸軍司令官は23日、前週発生した反タクシン派市民団体「民主市民連合(People's Alliance for DemocracyPAD)」の指導者、ソンティ・リムトンクン(Sondhi Limthongkul)氏に対する暗殺未遂事件で使われた銃弾の一部が、タイ軍から流出したものだったと発表した。。

 捜査班は狙撃現場で20発の薬きょうを発見した。同司令官は報道陣に、そのうち3個が陸軍第1軍管区第9歩兵師団に支給した銃弾のものだと語った。また、発射した銃が広く使われているM16自動小銃であることも示唆した。「わたしの知る限り、これらの銃弾は射撃訓練用に支給したものだが、同歩兵師団には数多くの部隊があり、どこから流出したのかは現在調査中だ」

 ソンティ氏は17日、所有するテレビ局に向かう途上で、武装した男たちに狙撃され、運転手と側近も負傷した。襲撃犯は7人以下とみられ、2台の小型トラックに分乗し、自動小銃でソンティ氏の車に向かって乱射したとされる。同氏は黄色のシャツで知られるPADの創設者であり、08年のバンコク(Bangkok)の空港封鎖も率いた。(c)AFP