赤ちゃん取り違え、ロシアの病院に賠償命令
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【4月21日 AFP】(一部変更)ロシア人の家族とチェチェン人の家族にそれぞれ生まれた新生児を間違えて引き渡したのは病院の過失だったとして、同病院に賠償の支払いが命じられた。
20日の現地紙コムソモリスカヤ・プラウダ(Komsomolskaya Pravda)によると、家族らが間違えに気づいたのは生後18か月経ってからだったという。
問題の発端は2007年3月1日、モスクワの南方360キロのオリョール(Oryol)州の病院で看護師が、新生児の氏名が記されていた2人の毛布を取り違えた。新生児はどちらも男児だった。
子どもたちをそれぞれの家に連れ帰る際、手首に巻かれたバンドの名前が違っていたことには、どちらの母親も気づかなかった。また、1人はブロンドに青い目、もう1人は黒髪にダークブラウンの目と特徴が違っていたにもかかわらず、これも母親たちはまったく気にしなかった。
ロシア人家族の母親、アンナさんは「幸せな気分でいっぱいで、手首のバンドのことなんて考えもしなかった。髪や目が暗い色でもまったく気にならなかったわ」と語った。チェチェン人の母親アドランさんも「自分の子どもじゃないなんて、想像もしなかった」と言う。
アンナさんがバンドの名前との不一致に気づいたのは18か月後。しかし、アドランさんのほうはすでに1年半も育てた子どもを引き渡す気持ちになれず、DNA鑑定と裁判を経てようやく、子どもの交換に同意した。
一方、混乱を招いた看護師は解雇されている。また、ロシア人家族の訴えに基づきこの病院の産科は、15万ルーブル(約45万円)の賠償金を同家族に支払うよう命じられた。(c)AFP
20日の現地紙コムソモリスカヤ・プラウダ(Komsomolskaya Pravda)によると、家族らが間違えに気づいたのは生後18か月経ってからだったという。
問題の発端は2007年3月1日、モスクワの南方360キロのオリョール(Oryol)州の病院で看護師が、新生児の氏名が記されていた2人の毛布を取り違えた。新生児はどちらも男児だった。
子どもたちをそれぞれの家に連れ帰る際、手首に巻かれたバンドの名前が違っていたことには、どちらの母親も気づかなかった。また、1人はブロンドに青い目、もう1人は黒髪にダークブラウンの目と特徴が違っていたにもかかわらず、これも母親たちはまったく気にしなかった。
ロシア人家族の母親、アンナさんは「幸せな気分でいっぱいで、手首のバンドのことなんて考えもしなかった。髪や目が暗い色でもまったく気にならなかったわ」と語った。チェチェン人の母親アドランさんも「自分の子どもじゃないなんて、想像もしなかった」と言う。
アンナさんがバンドの名前との不一致に気づいたのは18か月後。しかし、アドランさんのほうはすでに1年半も育てた子どもを引き渡す気持ちになれず、DNA鑑定と裁判を経てようやく、子どもの交換に同意した。
一方、混乱を招いた看護師は解雇されている。また、ロシア人家族の訴えに基づきこの病院の産科は、15万ルーブル(約45万円)の賠償金を同家族に支払うよう命じられた。(c)AFP