【4月19日 AFP】米東部メリーランド(Maryland)州ミドルタウン(Middletown)で、一家5人が死亡しているのが見つかった。無理心中とみられている。地元警察関係者らが18日、明らかにした。

 地元保安官によると、男性(34)が自宅で妻(33)や5歳と4歳の息子、2歳の娘を殺害後、銃で自殺したとみられている。

 男性の家族は刃物で切りつけられるなどして殺害されたとみられているが、保安官は家族は「外傷性の損傷を受けていた」としか発表していない。

 これまでのところ動機は不明だが、警察は現場の住宅からショットガンや武器として使われたと思われる物品を押収したという。一家の自宅は、牧場や酪農で有名な小さな町の中心部に位置している。

 米国では、このところ世間を騒がす大量殺人事件が相次いでいる。直接的な関連性は今のところ明らかになっていないが、ボストン(Boston)にあるノースイースタン大学(Northeastern University)の犯罪学者ジャック・レビン(Jack Levin)氏は、こうした事件が増加傾向にあるのは明らかだと指摘する。

 レビン氏は、景気後退期の米国ではしばしば、「多くの国民がどうしようもできない状況に絶望し、職場や家庭での大量殺人が増加する」と語った。(c)AFP