【4月14日 AFP】ソマリア沖で米国の貨物船船長が海賊に拘束された事件に絡み、ロバート・ゲーツ(Robert Gates)米国防長官は13日、船長を人質にとっていた海賊たちは17歳から19歳の若者で、重度に武装していたものの軍事訓練は受けていなかったと語った。

 バージニア(Virginia)州クァンティコ(Quantico)の米海兵隊戦争大学(Marine Corps War College)を訪れたゲーツ長官は、学生らを前に「ソマリア周辺地域の海賊問題を100%軍事的に解決する方策はない。貧しい人びとが信じられないほど多い場所で、(海賊行為の)リスクは比較的低いとなると、(海賊行為の)代わりに子どもたちの生活を改善する方策を用意しない限り、状況を真にコントロールする手立てはないと思う」と語った。

 ソマリア沖で8日に海賊の襲撃を受け、人質となっていたリチャード・フィリップス(Richard Phillips)船長は12日、特殊部隊により救出されたが、救出作戦の際、米海軍部隊は海賊3人を射殺した。(c)AFP