【4月13日 AFP】インド・ムンバイ(Mumbai)で宝飾店の従業員に催眠術をかけ、ダイヤモンドのネックレスとブレスレットのセット計16万ドル(約1600万円)相当を盗んで消えた男の行方を警察が追っている。

 被害に遭ったのはムンバイ郊外の高級商業地区バンドラウェスト(Bandra West)にある宝石店Seres。11日、店員のカトリーナ・スニル・プルスワミさんに男が贈答用のアクセサリーを注文し、近くのホテルに届けてくれと頼んだ。

 現地紙「デイリー・ニュース・アンド・アナリシス(Daily News and Analysis)」の取材に応じた警察幹部によると、プルスワミさんがホテルに品を届けた際、男は自分がホテルのオーナーであるように振舞い、プルスワミさんがアクセサリーのセットを見せると、品物の詳細を書き出すようにと命じたという。その後、男はプルスワミさんに催眠術をかけ、宝石を持って姿をくらました。残されたプルスワミさんは何が起きたのか、混乱してしばらく状況を判断できなかった。

 警察によると、この宝飾店はオープンしたばかりで、店のオーナーは大きな売り上げを期待して、ホテルに宝石を持って行くことを許可したという。警察は現在、ホテルの監視カメラから男を特定しようとしている。宝飾店の監視カメラは当時作動していなかった。(c)AFP