【4月13日 AFP】アフガニスタン南部カンダハル(Kandahar)州で12日、同州議会の女性議員が、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)の戦闘員に狙撃されて死亡した。州当局が同日明らかにした。

 殺されたのは高校教師で女性権利活動家でもある50代の女性議員、シタラ・アチクザイ(Sitara Achikzai)氏。ハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領の兄弟でもあるアフマド・ワリ・カルザイ(Ahmad Wali Karzai)州議会議長によると、議員はカンダハルの自宅前で、バイクに乗った2人の男に射殺された。警察が事件を捜査している。

 タリバンのユスフ・アフマディ(Yousuf Ahmadi)報道官はAFPとの電話インタビューで、事件がタリバンによる犯行であることを認めた。アチクザイ議員を狙った理由は議員の経歴が「好ましくなかった」からだと述べたが、詳しい説明は避けた。

 アチクザイ議員は、医師で大学講師の夫と共に長年ドイツで暮らしていたが、カンダハルで働くために帰国した。会見を開いたTuryalai Wesa州知事は、議員を「勇敢な女性だった」と評し、その死を悼んだ。(c)AFP/Nasrat Shoib