【3月30日 AFP】米ペンシルベニア(Pennsylvania)州で、携帯電話で自分たちのわいせつな写真を友人に送った行為が「児童ポルノの頒布」にあたるとして起訴する可能性もあるという連絡を検事から受けていた10代の少女3人とその家族が25日、起訴しないよう求めてこの検事を訴えた。

 3人の少女のうち2人はブラジャーのみをつけた状態で、1人はトップレスの上半身写真を友人に送っていたことがわかり、学校側が関係当局に報告していた。

 これをうけ、ペンシルベニア州のジョージ・スクマニック(George Skumanik)地方検事は、少女らの行為は児童ポルノの頒布にあたり、5週間の矯正教育と薬物テストを受けなければ起訴するという内容の文書を少女らの親に送っていた。

 しかし、少女らを支援している米国自由人権協会(American Civil Liberties UnionACLU)はスクマニック検事の行為は違憲で、起訴されれば少女たちが「性犯罪者」として登録され、就職に支障が出るおそれもあるとしている。

 米国では未成年が自分のヌード写真やセミヌード写真を携帯電話でやり取りする行為が増えている。こうした行為は携帯電話でメッセージを送るという意味の「テキスティング(texting)」という単語をもじってセクスティング(sexting)と呼ばれる。

 米国のある家族計画団体が前年12月に発表した調査によると、米国のティーンエージャーの20%がセクスティングをしたことがあるという。(c)AFP