【3月26日 AFP】エジプトで、「海外のどこかから」全国各地に送信された携帯電話のテキストメッセージを受信した人びとが死んでいるといううわさが広がっており、エジプト政府がうわさの否定に乗り出す異例の事態になっている。

 エジプト保健省と内務省は、首都カイロ(Cairo)南部Mallawiで、特定の数字の組み合わせを含んだテキストメッセージを受信した男性1人が死亡したとの報道を受け、動き出した。

 25日の英字紙エジプシャン・ガゼット(Egyptian Gazette)によると、男性は見知らぬ電話番号から送られてきたメッセージを受け取った直後に吐血し、さらに脳卒中を起こして死亡したという。同紙は「電話番号は、+の記号から始まり111で終わっていた」と報じている。

 メッセージを受信した人が頭が割れるように痛んだ後、脳内出血を起こし死亡するという話もあるが、半国営の中東通信(MENA)は、「政府の治安筋」がこの話を否定したと伝えている。

 保健省から発表された声明では、複数地域の保健当局者の話として「そうした症状の報告は行われていない」とされているほか、「こうしたうわさは、あらゆる科学的事実と矛盾している」と述べられている。

 また、MANAによると、内務省はうわさを流したとの容疑で石油会社の作業員3人を拘束し、尋問を行っているという。(c)AFP