【3月19日 AFP】朝鮮半島を南北に隔てる軍事境界線近くで、韓国側から北朝鮮に入ろうとした日本人男性が、韓国軍に身柄を拘束された。

 在ソウル(Seoul)日本大使館も、非武装地帯で日本人が軍事境界線を越えようとして身柄を拘束された事実を確認した。しかし、男性の身元や、北朝鮮に入ろうとした動機は不明だという。

 一方、韓国の聯合(Yonhap)ニュースによると、男性は40歳で、北部の鉄原(Cheorwon)郡で18日夜、非武装地帯の鉄条網に近づいたところを、監視にあたっていた韓国軍兵士に発見され、身柄を拘束された。

 国家情報院筋情報として、聯合が報じたところによると、男性は当初、緊張状態が続く朝鮮半島の現状に抗議し、平和を訴えようと思ったと話したが、身柄が日本大使館に引き渡された後、男性は前言を撤回したという。

 男性は精神疾患があるように見えたという。男性は10日前に韓国に入国し、非武装地帯で韓国軍の監視区域に徒歩で入った後、軍事境界線付近を歩き回っていたという。(c)AFP