【3月18日 AFP】オーストリア・ザンクトペルテン(Sankt Poelten)の裁判所で行われている、実の娘を24年間監禁し、性的暴行を加えた上に7人の子どもを産ませ、その子どもの1人を殺害したとして強姦(ごうかん)や殺人の罪などで起訴されているヨーゼフ・フリッツル(Josef Fritzl)被告(73)の公判について、裁判所の報道官は17日の記者会見で、評決は早ければ19日になるとの見通しを示した。

 報道官によると、2日目を迎えたフリッツル被告の公判は、正式には20日まで行われる予定になっているものの、その日を待たずに評決が下される可能性があるという。

 フリッツル被告は17日、公判開始後初めてカメラマンの前に顔を隠さずに出廷した。この日の公判では、同被告が実の娘に自らの子どもを産ませていた事実を認めた後、娘によるビデオ証言が行われた。

 16日の公判開始以来、裁判所内にカメラマンが入ることが許されたのはオーストリア通信(APA)だけで、同通信社のカメラマンが撮影した写真が各メディアに配布されている。(c)AFP