【3月15日 AFP】韓国・ソウル(Seoul)南東の堤川(Jecheon)警察は15日、エイズウイルス(HIV)に感染したタクシー運転手(27)が、感染防止策をとらずに酔った乗客らと性交渉を行ったとして逮捕したと発表した。これにより、同国ではエイズウイルスの感染拡大への不安が高まっている。

 警察によると、同容疑者は2003年以降、エイズウイルスに感染していることを相手に伝えずに、不特定多数の女性たちと性交渉を行った。相手は、酔った乗客やバーで勤務する女性などだった。

 地元メディアによると、同容疑者はコンドームをほとんど使用しなかったという。

 聯合(Yonhap)ニュースなど複数のメディアによると、容疑者の携帯電話には、容疑者が性交渉を持った複数の女性の動画11本と写真多数が記録されていた。また、電話には約70人の女性の連絡先が登録されていた。

 13日の報道以降、堤川では国営医療施設のエイズ検査申し込みが通常の10倍にはねあがり、1日あたり約50人の申し込みがあるという。(c)AFP