アジアで電話使った詐欺が急増、各国警察が注意呼びかけ
このニュースをシェア
【3月14日 AFP】ある日電話を取ると、おまえの家族を誘拐したという聞き覚えのない声。その声に混じって誰かが泣き叫ぶ声が聞こえ、誘拐犯は身代金の受け渡し方法を話し出した。
そんな電話がかかってきても金策に走ってはいけない。世界的な景気後退による失業の増加を背景にアジアで電話を使った詐欺が急増しており、各国の警察や消費者保護団体は注意を呼び掛けている。
アジアで最も安全な都市の一つとされてきたシンガポールも例外ではない。同国警察によると2008年の電話を使った詐欺の件数は前年より15%増えたという。被害額も前年の460万シンガポール・ドル(現在のレートで約2億9000万円)から760万シンガポール・ドル(約4億8000万円)に増えた。
2008年、シンガポールでは誘拐をかたる身代金詐欺が前年の20倍に増えたほか、架空の賞金を受け取るために必要だと言って金を出させる宝くじ詐欺や、司法関係者になりすまして電話をかけ、犯罪の容疑者になっているが金を払えば捜査を終わらせてやるとうそをついて金をだまし取る手口が特に増えている。
オーストラリアでは2008年に1万7000人以上が詐欺の被害に遭い、被害総額は3300万オーストラリア・ドル (約21億3000万円)に上った。
韓国政府の統計によると、韓国で2008年前半に36件だったインターネットを悪用したフィッシング詐欺は同年後半に163件に激増した。
日本でもここ数年、電話を使った詐欺が急激に増えている。経済的に豊かな高齢者が狙われることが多く、警察庁(National Police Agency)によると2008年に3718件の事件で60億円近くがだまし取られた。(c)AFP
そんな電話がかかってきても金策に走ってはいけない。世界的な景気後退による失業の増加を背景にアジアで電話を使った詐欺が急増しており、各国の警察や消費者保護団体は注意を呼び掛けている。
アジアで最も安全な都市の一つとされてきたシンガポールも例外ではない。同国警察によると2008年の電話を使った詐欺の件数は前年より15%増えたという。被害額も前年の460万シンガポール・ドル(現在のレートで約2億9000万円)から760万シンガポール・ドル(約4億8000万円)に増えた。
2008年、シンガポールでは誘拐をかたる身代金詐欺が前年の20倍に増えたほか、架空の賞金を受け取るために必要だと言って金を出させる宝くじ詐欺や、司法関係者になりすまして電話をかけ、犯罪の容疑者になっているが金を払えば捜査を終わらせてやるとうそをついて金をだまし取る手口が特に増えている。
オーストラリアでは2008年に1万7000人以上が詐欺の被害に遭い、被害総額は3300万オーストラリア・ドル (約21億3000万円)に上った。
韓国政府の統計によると、韓国で2008年前半に36件だったインターネットを悪用したフィッシング詐欺は同年後半に163件に激増した。
日本でもここ数年、電話を使った詐欺が急激に増えている。経済的に豊かな高齢者が狙われることが多く、警察庁(National Police Agency)によると2008年に3718件の事件で60億円近くがだまし取られた。(c)AFP