カンガルーに踏みつけられて起床、「ニンジャかと思った」
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【3月9日 AFP】オーストラリアで8日、一家が寝ていた寝室にカンガルーが窓ガラスを突き破って「侵入」する事件があった。豪AAP(Australian Associated Press)通信が9日、伝えた。
カンガルーの「侵入被害」にあったのは、スイスからオーストラリアに移住してきたビート・エトリン(Beat Ettlin)さん。
8日早朝、飼い犬が庭で吠え出したためエトリンさんが目を覚ますと、高さ3メートルの窓から、カンガルーが突然、窓ガラスを突き破って飛び込み、寝室内のベッド上に着地した。
ベッドにはエトリンさんとパートナーのベリティ・バーマン(Verity Beman)さん、9歳になる娘のベアトリクスちゃんが寝ていたが、3人が毛布の下にもぐりこむと、カンガルーは部屋のドアから出て行った。
しかし、別室で息子のレイトンくん(10歳)が「カンガルーがいる!」と悲鳴を上げるのを聞いたエトリンさんは、レイトンくんの寝室に駆けつけ、身長2メートルのカンガルーに果敢にタックルし格闘。ヘッドロックをかけたまま玄関まで引きずっていき、ドアからカンガルーを追い出したという。
パンツ1枚でカンガルーと格闘したエトリンさんは、パンツはぼろぼろ、脚や臀部は傷だらけの状態だったが、パートナーのバーマンさんは、「カンガルーに挑戦する勇気のある男性は彼だけ」と述べ、エトリンさんを「ヒーロー」と絶賛している。
カンガルーが窓から飛び込んできたとき、エトリンさんは「寝ぼけてたから、ニンジャが窓から侵入したのかと思った」と、AAPに話した。「窓からカンガルーが飛び込んでくる確率なんて、ニンジャと同じぐらいだろ?」
その後、カンガルーは近隣の保護地区へ逃げ去ったため、エトリンさん一家は、警察と野生動物管轄当局に、「住居侵入事件」として通報したという。(c)AFP