【2月18日 AFP】イラン司法当局は17日、未成年犯罪者に対する刑罰を緩和する法案をまとめた。殺人を犯した未成年でも、「犯した罪の性格を理解できないと判断された場合」や「成熟度や物事の識別能力に疑問点がある場合」には、死刑の適用を難しくする方向だという。

 議会の司法委員会は、現行刑法の改善を目指した同法案を、大筋で承認した。

 イランの現行刑法は、法的責任が課せられる最少年齢を、女児は9歳、男児は15歳と定めている。人権活動家らは、イラン政府に対し、児童の権利に関する国際条約を順守し、18歳になる前に罪を犯した犯罪者を死刑にしないよう繰り返し求めてきた。

 人権団体によると、イランでは過去2年間で18歳未満の犯罪者17人の死刑が執行されている。(c)AFP/Hiedeh Farmani