カンボジア特別法廷が開廷、元収容所長の公判始まる
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【2月17日 AFP】カンボジアの旧ポル・ポト(Pol Pot)政権時代(1975-79年)に起きた大量虐殺を裁くカンボジア特別法廷(Extraordinary Chambers in the Courts of Cambodia、ECCC)が17日、プノンペン(Phnom Penh)郊外で開廷し、200万人が殺害されたトゥールスレン(Tuol Sleng)収容所の所長だった元数学教師のカン・ケ・イウ(Kaing Guek Eav)被告(通称ドッチ=Duch、66)に対する初公判が行われた。
カン・ケ・イウ被告は、高等学校の校舎を改造したトゥールスレン収容所で、女性や子どもを含む1万5000人に対する拷問や処刑を監督したとして前年、「人道に対する罪」「ジュネーブ諸条約違反」「拷問」「計画的殺人罪」で起訴された。
被害者の遺族による報復が懸念されることから、法廷と傍聴席の間には防弾ガラスが設置され、水色のシャツ姿で出廷したカン・ケ・イウ被告は、イヤホンを通して審理の進行を聞いた。
特別法廷には死刑がなく、同被告には終身刑が言い渡されるとみられている。
カン・ケ・イウは特別法廷の拘置施設に収監中にキリスト教に改宗している。(c)AFP/Danny Kemp
カン・ケ・イウ被告は、高等学校の校舎を改造したトゥールスレン収容所で、女性や子どもを含む1万5000人に対する拷問や処刑を監督したとして前年、「人道に対する罪」「ジュネーブ諸条約違反」「拷問」「計画的殺人罪」で起訴された。
被害者の遺族による報復が懸念されることから、法廷と傍聴席の間には防弾ガラスが設置され、水色のシャツ姿で出廷したカン・ケ・イウ被告は、イヤホンを通して審理の進行を聞いた。
特別法廷には死刑がなく、同被告には終身刑が言い渡されるとみられている。
カン・ケ・イウは特別法廷の拘置施設に収監中にキリスト教に改宗している。(c)AFP/Danny Kemp