酒酔い疑惑の機長、署名で乗客が降ろす 露アエロフロート
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【2月3日 AFP】ロシアの英字紙モスクワ・タイムズ(Moscow Times)は2日、アエロフロート・ロシア(Aeroflot Russian)航空の機長が離陸前、酒に酔ったようにみえたことから、乗客100人がその場で署名して機長を降機させる騒動が12月末に発生していたと報じた。88人が死亡する事故を前年起こした同航空の評判に再び傷がついた。
この出来事は前年12月28日に起きた。複数の乗客によると、問題の発端となったのは、機長による離陸前の機内アナウンス。乗客だった1人は「すぐに『酔っぱらいだ』と思った。ろれつがまわっていなくて、何語を話しているのかさえ分からないほどだった」と語った。
乗客らは操縦室から出るよう機長に要求。Alexander Cheplevsky機長は30分ほど抵抗した後に操縦室から出たが、顔は真っ赤で目は充血し、足元はふらついていたという。
別の乗客も、「酔った人がどんな風に見えるかを知らないロシア人なんていないでしょう。彼は最初、わたしたちのほうが狂っているかのような顔をした。けれど、みんなが引き下がらなかったら、『わたしはこの隅のほうに座っているよ。ほかにパイロットは3人いる。わたしは操縦桿(かん)に触りもしないよ。約束する』と言った」と証言した。
危険を感じた乗客らは、客室乗務員やほかの搭乗員、乗り合わせていたアエロフロートの役員数人らに訴え、また乗客の100人以上が「機長は酔っていると思う」という署名を集めた。
アエロフロート側は3時間後に違う機長に交代させたが、乗務員らは最初のうち、乗客のほうがおかしいとはねつけ、抗議に耳を貸さなかったという。
アエロフロートは3週間後、検査の結果、機長からアルコール反応は出なかったとし、機長は離陸直前に脳梗塞を起こした可能性があると声明を発表した。
このモスクワ発ニューヨーク行きのアエロフロート315便ボーイング767型機には、報じたモスクワ・タイムズの記者も乗っていた。
また、やはり同乗していたロシア版リアリティーショーの人気司会者で、サンクトペテルブルク(St. Petersburg)市前市長の娘のKsenia Sobchakさんは、出演したラジオ局「モスクワのこだま(Echo of Moscow)」の番組で、「機長は、まともに『飛行時間』と発音できるまで3回も繰り返し言わなければならなかった。この人物が2度と操縦することのないよう戦うわ」と決心を語った。(c)AFP/Amal Jayasinghe
この出来事は前年12月28日に起きた。複数の乗客によると、問題の発端となったのは、機長による離陸前の機内アナウンス。乗客だった1人は「すぐに『酔っぱらいだ』と思った。ろれつがまわっていなくて、何語を話しているのかさえ分からないほどだった」と語った。
乗客らは操縦室から出るよう機長に要求。Alexander Cheplevsky機長は30分ほど抵抗した後に操縦室から出たが、顔は真っ赤で目は充血し、足元はふらついていたという。
別の乗客も、「酔った人がどんな風に見えるかを知らないロシア人なんていないでしょう。彼は最初、わたしたちのほうが狂っているかのような顔をした。けれど、みんなが引き下がらなかったら、『わたしはこの隅のほうに座っているよ。ほかにパイロットは3人いる。わたしは操縦桿(かん)に触りもしないよ。約束する』と言った」と証言した。
危険を感じた乗客らは、客室乗務員やほかの搭乗員、乗り合わせていたアエロフロートの役員数人らに訴え、また乗客の100人以上が「機長は酔っていると思う」という署名を集めた。
アエロフロート側は3時間後に違う機長に交代させたが、乗務員らは最初のうち、乗客のほうがおかしいとはねつけ、抗議に耳を貸さなかったという。
アエロフロートは3週間後、検査の結果、機長からアルコール反応は出なかったとし、機長は離陸直前に脳梗塞を起こした可能性があると声明を発表した。
このモスクワ発ニューヨーク行きのアエロフロート315便ボーイング767型機には、報じたモスクワ・タイムズの記者も乗っていた。
また、やはり同乗していたロシア版リアリティーショーの人気司会者で、サンクトペテルブルク(St. Petersburg)市前市長の娘のKsenia Sobchakさんは、出演したラジオ局「モスクワのこだま(Echo of Moscow)」の番組で、「機長は、まともに『飛行時間』と発音できるまで3回も繰り返し言わなければならなかった。この人物が2度と操縦することのないよう戦うわ」と決心を語った。(c)AFP/Amal Jayasinghe