【1月26日 AFP】水を燃料に変える方法を発明したと主張して、インドネシアのスシロ・バンバン・ユドヨノ(Susilo Bambang Yudhoyono)大統領をだまそうとした前歴のある男に対し、インドネシアの裁判所は22日、別の詐欺罪で3年6月の禁固刑を言い渡した。

 オンライン・ニュースサイトDetikcomによると、ジャワ島中部のジョクジャカルタ(Jogyakarta)州バントゥル(Bantul)地区の裁判所は、Djoko Suprapto被告が、ある大学に架空の事業に出資させようと学長を説得したとして有罪判決を下した。この詐欺で大学側は10億ルピー(約800万円)の被害を受けた。

 Suprapto被告は前年、「水から酸素を分離しディーゼル燃料を作ることができる」と語ってユドヨノ大統領をだまそうとしたことが発覚し、名前が知られるようになった。被告はこの「ブルー・エネルギー」と称した偽の燃料の製造機械を納入すると約束した。

 しかし、政府機関の科学者たちが、水から作ったという触れ込みのこの液体を検査したところ、国営石油会社プルタミナ(Pertamina)のディーゼル燃料だったことが暴露されたと、現地英字紙ジャカルタ・ポスト(Jakarta Post)が6月に報じていた。(c)AFP