UNHCR、ミャンマー少数民族難民の所在に懸念
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【1月26日 AFP】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は26日、タイ当局に拘束されたとされるミャンマーの少数民族ロヒンギャ(Rohingya)の難民126人について、タイ当局が所在を明らかにしないことに懸念を表明した。
UNHCRは前週、タイ領内に密入国したミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャの難民1000人弱を、タイ当局が粗末なボートに乗せ、洋上に置き去りにしたとの報道などを受け、難民たちと接触させるようタイ当局に正式に申し入れた。しかし、タイ政府からはまったく反応は得られていないと、アジア地域担当のキティ・マッキンジー(Kitty McKinsey)UNHCR広報官は言う。
同広報官によると、UNHCRには1月に入り、タイ軍が洋上までけん引していったボートに乗ったロヒンギャの難民少なくとも80人が救出されたという報告や、16日に海上でタイ当局に拘束された難民46人が上陸させられ、同軍施設に収容されているといった報告が寄せられている。
しかし、タイのアピシット・ウェチャチワ(Abhisit Vejjajiva)首相は前週、この難民たちに関する質問を避け、拘束されている難民たちの消息は不明となっている。
インド領アンダマン海沿岸を管轄するタイ海軍のある幹部は、匿名を条件に取材に応じ、「UNHCRが言う126人という数字がどこから出てきたのか分からない。ロヒンギャ人は大小のグループで漂着し、われわれは食糧と水、燃料と共に海へ戻してやった」と述べ、タイ国内に難民が残っている可能性を否定した。
インド政府は1月上旬、650人近いロヒンギャの難民をインドおよびインドネシア沖で救助しており、その後タイ当局の難民への対応が明るみに出て批判されている。(c)AFP
UNHCRは前週、タイ領内に密入国したミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャの難民1000人弱を、タイ当局が粗末なボートに乗せ、洋上に置き去りにしたとの報道などを受け、難民たちと接触させるようタイ当局に正式に申し入れた。しかし、タイ政府からはまったく反応は得られていないと、アジア地域担当のキティ・マッキンジー(Kitty McKinsey)UNHCR広報官は言う。
同広報官によると、UNHCRには1月に入り、タイ軍が洋上までけん引していったボートに乗ったロヒンギャの難民少なくとも80人が救出されたという報告や、16日に海上でタイ当局に拘束された難民46人が上陸させられ、同軍施設に収容されているといった報告が寄せられている。
しかし、タイのアピシット・ウェチャチワ(Abhisit Vejjajiva)首相は前週、この難民たちに関する質問を避け、拘束されている難民たちの消息は不明となっている。
インド領アンダマン海沿岸を管轄するタイ海軍のある幹部は、匿名を条件に取材に応じ、「UNHCRが言う126人という数字がどこから出てきたのか分からない。ロヒンギャ人は大小のグループで漂着し、われわれは食糧と水、燃料と共に海へ戻してやった」と述べ、タイ国内に難民が残っている可能性を否定した。
インド政府は1月上旬、650人近いロヒンギャの難民をインドおよびインドネシア沖で救助しており、その後タイ当局の難民への対応が明るみに出て批判されている。(c)AFP