【1月8日 AFP】香港(Hong Kong)の病院で、生後直後に死亡した新生児の遺体の行方がわからなくなる事件が発生した。病院側は、「事態を重く受け止めている。警察の捜査に協力する」と述べている。

 東區尤徳夫人那打素病院(Pamela Youde Nethersole Eastern Hospital)の発表によると、遺体の紛失が発覚したのは2日の定期点検の時。病院側は「大規模調査」を実施したが遺体は見つからず、5日になって香港の医療当局と警察に届け出た。

 英語日刊紙サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)によると、遺族が連絡を受けたのは6日になってからだったという。

 同紙によれば、この新生児は12月15日に35週間で未熟児として生まれ、直後に死亡した。その後、遺体は病院内の遺体安置所で、肥満体の男性の遺体とともに特大の容れ物の中に保管されていた。男性の遺体は12月19日に火葬のため搬出された。

 英語日刊紙スタンダード(Standard)が報じたところでは、病院の責任者任燕珍(Loretta Yam)医師は遺体を一緒に保管することは通常ないとしつつ、新生児の遺体が男性の遺体とともに火葬された可能性を否定している。

 同紙は、遺体を扱った病院の職員が停職処分を、また、監督責任者が懲戒処分を受けたと報じている。(c)AFP