【1月2日 AFP】フランス警察は1日、新年のお祭り騒ぎで、同国全土で車445台が放火され、288人が拘束されたと発表した。騒ぎの大半は都市の郊外地域で発生しており、車への放火は新年の定番行事になっている。

 仏内務省によると、警察官4人が負傷しているものの、ほぼすべての地域の治安当局は大みそかは「かなり平穏で、大きな事件も発生していない」との見方を示しているという。治安部隊との衝突はほとんどなく、発生しても「短時間で散発的」なもので、建物などへの被害はなかった。

 だが、拘束者数や放火された台数は、259人が拘束され、372台が放火された前年を上回っている。

 暴動が発生した地域は、荒廃した建物が並び、失業率も高い地域。こうした地域に住むアフリカやアラブ系移民の子孫の若者らは、仏社会の主流から疎外されていると感じているという。(c)AFP