ジンバブエ、行方不明の活動家が治安裁判所に 高裁は病院への移送を命令
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【12月25日 AFP】(一部更新)ジンバブエで12月初めに武装集団に自宅から拉致され行方が分からなくなっていた人権運動指導者のJestina Mukoko氏を含む活動家ら9人が24日、首都ハラレ(Harare)の治安裁判所に姿を現した。
Mukoko氏は選挙違反についての報告をまとめている「ジンバブエ・ピースプロジェクト(Zimbabwe Peace Project)」の代表で、今月3日に警察を名乗る12人の武装集団によって自宅から連れ去られていた。
■容疑は政府転覆か
容疑の内容について裁判所は明らかにしていないが、検察官は政府転覆計画に関連したものと語った。活動家らの弁護士もAFPに対し、出廷した9人は政府転覆を目的に隣国ボツワナでの軍事訓練への勧誘あるいは扇動を行った疑いを受けていると語った。これに先立つ警察の発表では、ボツワナで軍事訓練に参加する警官のために旅行の手配を行っていた疑いがあるとされていた。
高裁がMukoko氏の解放を命じたにもかかわらず、同氏の行方は24日まで数週間にわたって不明となっており、国際人権団体らからの抗議の声が上がっていた。
■高裁、9人の身柄を病院へ移すよう命令
一方高等裁判所のYunus Omarjee判事は同日夜、Mukoko氏とほか8人の活動家について、次回出廷予定の29日まで警察の警備の下ハラレの病院で身柄を保護するよう命じた。
同判事は病院で保護する理由については一切の説明をしなかったが、法廷弁護人の1人は、Mukoko氏らが拷問を受けた可能性もあるとしている。
また同判事は、2歳の子どもの母親など拘束されているほかの23人についても、拘束は「不法だ」として、直ちに釈放するよう命じた。(c)AFP