【12月24日 AFP】元ナスダック・ストック・マーケット(Nasdaq Stock Market、現ナスダックOMXグループ)会長のバーナード・マドフ(Bernard Madoff)容疑者による巨額金融詐欺事件で、15億ユーロ(約1900億円)を投資していたとされる投資ファンドの投資マネージャーが23日、ニューヨーク(New York)の事務所で死亡しているのが発見された。警察当局が明らかにした。投資マネージャーの友人の1人は自殺だと語っている。

 ニューヨーク市警によると、死亡していたのは、投資ファンド「アクセス・インターナショナル(Access International)」の共同創業者のフランス人、ティエリ・デラビルシェ(Thierry de la Villehuchet)氏(65)。同氏は23日午前7時すぎ、マジソン街(Madison Avenue)にある同ファンドの事務所内で倒れているところを警備員に発見された。

 同氏の親しい友人の1人は匿名を条件にAFPに対し、「スキャンダル発覚によるプレッシャーに耐えられなかったのだろう」と語った。デラビルシェ氏は、欧州の顧客から約20億ユーロ(約2500億円)の資金を集め、その4分の3をマドフ氏のファンドに投資していたという。(c)AFP/Paola Messana