【12月23日 AFP】フィンランド警察は22日までに、盗難車の車内で見つかった珍しい証拠から容疑者の特定に成功した。同国の検察はこの証拠で起訴できるか検討している。

 前年6月にヘルシンキ(Helsinki)の北約380キロの街ラプア(Lapua)で車が盗まれた。まもなくこの車は現場から25キロ離れた駅で見つかった。

 警察が車内を調べたところ、血を吸った1匹の蚊を見つけた。この蚊を捕まえて、血に含まれていたDNAを調べると警察のリストに登録されていた1人の男が浮かび上がった。

 警察の取り調べに対しこの男は、「ヒッチハイクで別の男が運転していたこの車に乗せてもらっただけで自分は盗んでいない」と容疑を否認している。

 捜査にあたったSakari Palomaeki氏は、「現場ではあらゆることに気を配っているが、蚊は珍しいね。訓練では現場で蚊を捜せとは習わなかったよ」と笑い、「小さな蚊を見つけるのは簡単なことじゃない。徹底的に捜査したという証拠さ」と付け加えた。(c)AFP