【12月11日 AFP】米フロリダ(Florida)州マイアミ(Miami)の裁判所は10日、病気で苦しんでいたラバを、射殺するのが忍びなかったという理由で生き埋めにし、動物虐待で有罪判決を受けた男に対し、保護観察1年と罰金千ドル(約9万円)、動物愛護団体での社会奉仕150時間を言い渡した。地元紙オーランド・センティネル(Orlando Sentinel)が報じた。

 デイトナ(Daytona)の農家John Celli被告(68)は、2007年9月6日、飼っていたラバ「ボーイ(Boy)」を穴に埋め、水も与えず炎天下に置き去りにした。地元の動物管理局職員がその日のうちに、穴の中でまだ生きている「ボーイ」を見つけ、獣医師が安楽死させた。

 Celli被告は量刑言い渡し後、「わたしは本当にあいつを愛していたんだ」と話し、ボーイがウマやラバが死亡することの多い疝痛を患っており、助けようと何時間も努力を続けたと語った。

 フロリダ州では、病気の動物を安楽死させる行為は法律で認められているが、Celli被告はどうしても自分で引き金を引くことができなかったと話している。(c)AFP