【12月10日 AFP】ギリシャ・アテネ(Athens)で15歳の少年が警官に射殺された事件をきっかけに全土に広がった抗議活動は10日、5日目を迎え、治安部隊とデモ隊の衝突が続いている。また、労組のゼネストによって、国の大部分で交通・行政機能がマヒする事態に陥っている。

 この日、アテネの議事堂前ではコスタス・カラマンリス(Kostas Karamanlis)首相内閣の解散を求める数千人のデモ隊と、数百人の警官隊が衝突した。

 また同日、15歳の少年の死因が流れ弾だったとの解剖結果が発表されたことも、暴動の激化に拍車をかけた。

 衝突の現場では、火炎瓶や舗装版、みかんや水のボトルなどが投げ込まれ、機動隊は催涙ガスを使ってデモ隊に対抗している。(c)AFP/John Hadoulis