【12月2日 AFP】(一部更新)ドイツ西部ジーゲン(Siegen)裁判所は2日、乳児だった自分の娘2人を殺害し、自宅の冷凍庫に遺体を保管していたとして故殺(殺意なき殺人)罪に問われた母親に対し、禁錮4年3月を言い渡した。

 同じ冷凍庫から遺体が発見された死後20年以上経過しているとみられる乳児については、時効が成立しているため罪に問われなかった。

 5日間の公判の最終日、出廷したモニカ・ハルベ(Monika Halbe)被告(44)は、3人の遺体を冷凍庫に隠したことは認めたが、子ども全員について殺意を否認した。

 独メディアのトップで報じられたこの事件は、被告の息子(18)が自宅地下の冷凍庫でピザを探していたところ、袋に入った女児の遺体を発見したことから発覚した。ハルベ被告の夫と成長した3人の子どもたちは、ハルベ被告が犠牲となった子どもたちを妊娠したことにさえ気づいていなかったという。

 裁判長は判決で、被告と夫の間には「理解しがたいほどのコミュニケーションの欠如がある」と述べた。(c)AFP