実の娘2人を19回妊娠させた男に終身刑、英国
このニュースをシェア
【11月26日 AFP】英国北部シェフィールド(Sheffield)の刑事法院は25日、実の娘2人に25年間にわたって性的暴行を加え、複数の子どもを産ませていた56歳の男に終身刑を言い渡すとともに、最低19年6月は釈放しないよう勧告した。アラン・ゴールドサック(Alan Goldsack)裁判長は判決を言い渡す際、「約40年刑事訴訟に関わってきたが、その中でも最悪の事件だ」と述べた。
法的な理由から氏名が明らかにされていないこの男は、25年間の間に娘2人を合計19回妊娠させていたとされる。
長女は7回妊娠し、うち2人は出産直後に死亡。現在は、2人の生き残った子どもを育てている。次女は12回妊娠し、現在5人の子どもがいるという。男は25件の強姦(ごうかん)罪と、4件の強制わいせつ罪について犯行を認めている。
判決後、警察は長女と次女の声明を発表した。
「父が刑務所に入ることで変わるのは、彼が二度とわたしたちに触れられないということだけです。わたしたちの苦しみは今後何年も続くでしょう。これからは、人生を立て直す力を取り戻すために何ができるのかを考えたいと思います」
欧州では4月にも、オーストリアで実の娘を24年間監禁し、子ども7人を産ませていたヨーゼフ・フリッツル(Josef Fritzl)容疑者が逮捕されている。(c)AFP