30年前に盗まれた14世紀の宗教画、ギリシャに返還
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【11月21日 AFP】30年前にギリシャの修道院から盗まれ、ロンドン(London)の収集家のコレクションの中から発見された14世紀の絵画が、ギリシャに返還された。ギリシャ文化省が19日に発表した。
イエスが十字架から降ろされる場面を描いたこの宗教画は、1978年、ギリシャ北部セレス(Serres)の修道院から盗まれたもの。
ギリシャ当局は2002年、この収集家がディーラーを介して同絵画を売却しようとした際に、その存在を把握した。3年後、この絵画が違法にギリシャから持ち出されたものだという証拠を示しても、収集家が絵画の引き渡しを拒んだため、ギリシャ当局はロンドン警視庁に対し警告。この絵画の返還を求めて裁判を起こし、今年9月に勝利した。
ギリシャ文化省によれば、この絵画は盗難後に上塗りされているため、アテネ(Athens)の美術館で修復作業を行ったあと修道院に返還されるという。
ギリシャ当局は近年、過去数世紀にわたって国外に持ち出された骨董品や文化的遺産の回収に力をいれている。(c)AFP
イエスが十字架から降ろされる場面を描いたこの宗教画は、1978年、ギリシャ北部セレス(Serres)の修道院から盗まれたもの。
ギリシャ当局は2002年、この収集家がディーラーを介して同絵画を売却しようとした際に、その存在を把握した。3年後、この絵画が違法にギリシャから持ち出されたものだという証拠を示しても、収集家が絵画の引き渡しを拒んだため、ギリシャ当局はロンドン警視庁に対し警告。この絵画の返還を求めて裁判を起こし、今年9月に勝利した。
ギリシャ文化省によれば、この絵画は盗難後に上塗りされているため、アテネ(Athens)の美術館で修復作業を行ったあと修道院に返還されるという。
ギリシャ当局は近年、過去数世紀にわたって国外に持ち出された骨董品や文化的遺産の回収に力をいれている。(c)AFP